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イヌノフグリ(犬の陰嚢) ゴマノハグサ科

写真
撮影日:2003年3月16日 場所:葛西臨海公園


いま、オオイヌノフグリはあちこちで見かけますが、イヌノフグリはほとんど見かけません。それもそのはず、絶滅危惧植物に指定されているようです。
イヌノフグリは昔からあって、田んぼや人家の近くにはたくさん咲いていたらしいのですが、明治時代に渡ってきた繁殖力の強い帰化植物オオイヌノフグリに追われて絶滅寸前です。
大きさは、オオイヌノフグリが7〜10ミリほどあるのに対してイヌノフグリは3〜5ミリ程度、色も淡いピンクなので、なかなか見つけられません。この写真の花は、コハコベを撮影中に偶然見つけました。普通に立った状態では見つけられないほど目立たない花です。周りをよく見ると群生しています。
そこは薮に囲まれた狭い草地で、コハコベとイヌノフグリ以外の花はありませんでした。さすがのオオイヌノフグリもこの場所を見逃したのでしょうか。

何かの本に、どこかの県では自生しているのが確認されたのは、県内に一カ所しかないと書かれていました。 ひょっとして、この場所とこの写真は貴重なものかも。
サムネール写真
▲小さいことがよくわかる
サムネール写真
▲蕾よりも小さい?
サムネール写真
▲群生していた