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イヌスギナ(犬杉菜) トクサ科|トクサ属

イヌスギナ
撮影日:2004年5月29日|場所:千葉県習志野市茜浜

茎の先端の胞子のう穂を見なければ、スギナとして見過ごすところですが、数年前、たまたま妙な胞子のう穂を見つけてしまったので、おや、これはスギナではない!とシャッターを切ったわけです。ところがそのままになってしまって、忘れてしまったところ、今回イヌドクサを調べていて名前がわかったのです。
この胞子のう穂の付き方が、変わっているというか、神様が冗談で作ったようなおかしさがあって、まるでツクシとスギナの茎を合成したようです。穂がついていない茎は細いのに、なぜか穂がついている茎は、ツクシの茎のように太くなっています。
草全体の背丈は、30〜40cm程度、スギナとほとんど同じです。直立し、茎から輪状に枝を数本出します。枝の出る場所は、イヌトクサと同じですが、イヌトクサの枝は短く、本数も少ないのに対し、こちらは長く本数も多くなっています。

 
イヌスギナ・メモ
■イヌスギナの特徴
イヌスギナ ▲合成したような胞子のう穂
茎の一番上の節から上はツクシそのもので、あとはスギナという、ちょっと妙な植物。
最初はスギナだと思い、そのあと、このツクシの様な胞子のう穂を見つけたときも、これはスギナの横に生えているツクシだと思っていました。
それにしてもスギナとツクシ同時に出てくるのも変だし、しかも時期は初夏、これはますますおかしいと、スギナをかきわけてよく見ると、なんとスギナにツクシが継穂してあるではありませんか。誰のいたずら?びっくりです。
なんでもよくよく見ないと、大発見などということはできませんね〜(大発見でもなんでもないですが…)。