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エゾシオガマ(蝦夷塩竈) ゴマノハグサ科シオガマギク属

チングルマ
撮影日:2003年8月16日|場所:山形県鶴岡市月山弥陀ヶ原

名前に「エゾ」と付いていますが、北海道に限らず本州中部以北の高山に分布しているようです。
この花の形は変わっていて、どんな形をしているのかよくわからなくて、私には表現できないのですが、「上下2唇に裂け、上唇は嘴状に尖り、卵形の下唇とは逆方向にねじれる」といったようなことが書いてあるサイトもあります。
写真で見る限りでは、花が、互生している葉の間から、直角にずれ、卍の形に4つ一組になって咲いているように見えます。
背の高さは、50cmほどで、やや細長い三角形をした鋸歯の葉を互生し、花は下から上に向かって順に咲いていくようです。
日当たりのよい草地や、湿原などに咲いているようで、月山の弥陀ヶ原では、ヨツバシオガマなどに混じって、数本ずつまとまって開けた草原のあちこちに咲いていました。


 
エゾシオガマ・メモ
■エゾシオガマの特徴
太めの茎が立ち上がり、上部では葉が互生して、ところどころで葉の付け根から茎を分岐しています。
花は、互生する葉の間に付くようで、花の色は淡いクリーム色で、一つの花の大きさは2cmほど。まるでブーメランのように捩じれていて、それが茎に対して直角に回転しながら咲いているため、茎の先の方では大きな卍形の花のようにも見えます。
背丈は40〜50cmほどで、葉は細長い三角形をしており、縁は激しい鋸歯になっています。
エゾシオガマ ▲茎の先端部の花のアップ。
エゾシオガマ ▲茎の先端部の花のアップ。
■明るく開けた草地に群生
ウメバチソウやチングルマとは違い、湿原から少し離れた、やや乾いた草原に群生しています。
エゾシオガマ ▲群生しているエゾシオガマ。
エゾシオガマ ▲他の草に埋もれるように咲いています。