北海道を除く全国に分布し、道端や日当たりのよい草地などに群生する多年草です。ロゼットで冬を過ごし、地面にへばりつくようにして紫色の1cm程度の小さな花をたくさん付けます。別名ジゴクノカマノフタとも言われますが、名前の由来はわかりません。
花の形は「ジュウニヒトエ」という花とそっくりですが、「ジュウニヒトエ」のように茎を上に伸ばしません。かたや「ジュウニヒトエ」なのに、こちらは「ジゴクノカマノフタ」とはなんかかわいそうですね。
名前の由来についてですが、「キ」とは古語で「紫」のことで、「ラン」は「蘭」のことという説もあるようです。
民間薬として、せき止や腫れ物、おできの排膿などに使われるようなので、「金瘡小草」という漢字はその辺から来ているのかも知れません。
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