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チュウコバンソウ(中小判草)か? イネ科|コバンソウ属

チュウコバンソウ
撮影日:2011年5月8日|場所:千葉県習志野市茜浜

今年(2011年)の5月8日、近所の海岸を散歩していて、小さなコバンソウの様なものを見つけました。
形はコバンソウを小さくして花の数(うろこ状のもの)を5〜6個にしたようなもので、大きさは4〜5ミリ。ヒメコバンソウかとも思いましたが、写真を比べて見ると全く違います。それから4〜5日後、夕方うす暗くなってから、帰宅の途中の道端で同じものを見つけました。
図鑑ではまったくわからず、インターネットで調べているうちに、ひょっとしてこれがチュウコバンソウではないかと思いました。しかし、チュウコバンソウの写真はほとんどなく、特徴の説明文からそう思っているだけです。

<2011年6月6日>
また、チュウコバンソウと思われる草を見つけました。草丈はやく20〜30cmほど、ぽつぽつと20〜30cmほど離れて数本生えています。
穂は、茎の先端の葉の間から、糸の様な細い花柄を伸ばし、その先端に1〜2個付けます(前見たものは3個ほど付けていました)。
当初、育ちの悪いコバンソウかとも考えたのですが、近くに大きなコバンソウもあります。
草を刈ってしばらくして、雑草がぽつぽつ生え始めた頃の草地だったので、ひこばえ(二番穂)ということも考えられます。
私としては、チュウコバンソウであってほしいのですが、何とも言えません。近くに生えているコバンソウの中で、一番小さな穂と比較してみました。

チュウコバンソウ ▲穂全体の様子。   チュウコバンソウ ▲チュウコバンソウ?の穂。   チュウコバンソウ ▲コバンソウの小さな穂。

 
チュウコバンソウ・メモ
■コバンソウ属の比較
チュウコバンソウと思われるものと、コバンソウ、ヒメコバンソウを比べて見ました。
コバンソウ ▲コバンソウの花穂の長さ:1〜2cm
これは、大きさが大きいのですぐわかりますが、この形を覚えてください。
チュウコバンソウ ▲チュウコバンソウ:4〜5mm
どうでしょうか?まるでコバンソウの子供のようによく似ています。
チュウコバンソウ ▲別の場所のチュウコバンソウ
こちらも、コバンソウの小花少なくしてそのまま小さくしたように見えます。
ヒメコバンソウ ▲ヒメコバンソウ:2〜3mm
これは、横に生えているチチコグサの綿毛と比べてもよくわかりますが、非常に小さなものです。
花穂がうろこ状になっているところなどはコバンソウに似ていますが、形がおむすび型で、一本の茎から穂をたくさんつけています。明らかに上の写真とは違います。