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撮影日:2009年7月11日|場所:東京都葛西臨海公園
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以前撮影して、トクサかどうかはっきりしなかったため保留にしていた草ですが、今回、イヌドクサを調べていて、トクサであることを確信しました。
なぜ、トクサと確定できないでいたかと言うと、いつも見慣れている公園のトクサと、印象がちょっと違ったからです。背丈も1メートル前後と高く、茎の太いものは1cm近くもあります。とてもトクサとは思えなかったのです。
本州中部から北海道の山間の湿地に自生しているものもあるようですが、ほとんどは、観賞用に栽培されているようです。
トクサは、茎にケイ酸をたくさん含んでいるので、木材や金属の研磨に使用したことから、「砥ぐ草」という意味でトクサとなったのだそうです。
余談ですが、福島県南会津の西根川渓谷沿いに「木賊(とくさ)温泉」という小さな温泉があり、、渓流釣りで昔はよく行ったのですが、トクサを見たことはありませんでした。どうして「木賊温泉」なんでしょうかね。
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トクサ・メモ
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■トクサの特徴
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▲黒い胞子のう穂
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▲開き始めた胞子のう穂
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茎の先端に胞子のう穂をつけるところは、このトクサ科の特徴ですが、出始めは黒く、開き始めると黄色くなります。
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▲直立し節のある茎
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▲公園の見慣れたトクサ
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背丈は1メートル前後で湿地に群生します。
茎は、イヌドクサのような枝は出さず直立、中空で節があり、強くひくと節からすぽっと抜けてしまいます。
節のところには、黒い袴上のぎざぎざがありますが、これは葉の名残だそうです。
この写真の茎は、太いものは1cmほどもあり、まるで竹のように見えました。「公園の見慣れたトクサ」の写真と比べるとその大きさがわかると思います。
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▲茎の折れ目から枝が!
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茎が折れた所から新しい枝が数本出ています。こういうのは初めて見ました。
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