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コマツヨイグサ(小待宵草) アカバナ科|マツヨイグサ属

ドクダミ
撮影日:2005年5月3日|場所:千葉市幕張海岸

コマツヨイグサというと夜に咲く花という印象が強いのですが、真昼でも20〜30%は咲いているようです。
夕方になるとそれまで半分萎んでいるように見えた花も、目いっぱい開くようで、海岸の草地は一面黄色で埋め尽くされます。
花期は長く、5月の上旬から10月頃まで咲いているようです。
ハマヒルガオやハマボウフウ、コウボウシバなどが生える、波の届かない砂地に群生、海岸から1キロほども離れると、もう見かけなくなります。
マツヨイグサ属には、他に、オオマツヨイグサ、メマツヨイグサ、マツヨイグサ、ヒルザキツキミソウ、アカバナユウゲショウなどがありますが、この仲間では花が小さく、2〜3cmほどです。

<2011年6月14日>
千葉市の幕張海岸(千葉ロッテ球場の裏で、海に向かって球場よりも右側にある浜)では、海岸沿いに広い草地があって、そこでは、様々な海辺の植物を見ることができます。
このコマツヨイグサは、5月上旬から5月下旬頃まで。見渡す限り黄色い花で埋め尽くされます。6月に入ると、あまり目立たなくなり、代わりにハマヒルガオが目立ってきます。

コマツヨイグサ ▲夕日を浴びるコマツヨイグサ。   コマツヨイグサ ▲幕張海岸の群落。

 
コマツヨイグサ・メモ
■コマツヨイグサの特徴
コマツヨイグサ ▲4つに分かれた雌しべ。
花弁は、大きく波打っているので一見8枚あるように見えたりしますが、実際は深く切れ込んだハート型の花弁が4枚です。
雌しべが変わっていて、十字架のように大きく4つに分かれています。
これはヒルザキツキミソウやアカバナユウゲショウと同じ特徴です。
コマツヨイグサ ▲萎むと花が赤くなる。
夕方に開いて朝には萎みますが、萎むと花弁が赤くなります。
コマツヨイグサ ▲高く立ち上がる花茎。
茎は根元で数本に分かれ、さらに1〜2回枝分かれするようです。
花をつける茎は、赤みを帯びた黄色になって、長く高く伸び、全体に細かい毛が生えています。
コマツヨイグサ ▲細く縮れた葉。
葉は、個体によってかなり違いがありますが、基本的には細長い鉾型で、2〜6cmほど、不規則な鋸歯状で若干波打ち、下に行くほど大きくなって、切れ込みが深くなるようです。
全体的に細かい毛で覆われています。