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撮影日:2003年8月13日|場所:山形県鶴岡市月山弥陀ヶ原
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日当たりのよい高山の草地でよく見かける花です。これは月山の八合目(約1600メートル)にある弥陀ヶ原の入り口に咲いていたものです。
平地でよく見るハハコグサに雰囲気はどことなく似ていますが、白い花弁の様な総苞片があることと、大きさが背丈30〜60cm、花の大きさは総苞片も含めると1cmほどで、ハハコグサとは比べものにならない大きさです。
大きさや花の感じは、ハハコグサというよりもむしろ、カワラハハコによく似ています。
※カワラハハコ(河原母子」については、まだ写真が撮れていませんが、私が子供の頃は、家の近くにあった赤川という月山から流れてくる川の、石がごろごろした河原に一面自生していました。ヤマハハコと同じ、8月から9月初めにかけて咲いていました。
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<2011年7月27日>
いろいろ調べているうちにわかったことですが、ヤマハハコは雌雄異株で、雄株の頭花は、筒状の両性花が集まったもので、雌株はほとんどが、花柱が糸のように細く伸び出した雌花になっていて、中心にわずかに両性花が混じっています。
言葉で説明するのは難しいのですが、写真を見れば一目瞭然です。
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▲筒状の両性花が集まった雄株。
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▲ほとんど花柱が糸のように細く伸びた雌花でできている雌株。
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ヤマハハコ・メモ
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■ヤマハハコの特徴
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▲ヤマハハコの花と葉。
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ヤマハハコは、7月から8月にかけて、枝の先に散房状にたくさんの頭花を付けます。花は、キク科特有の小さな筒状花などの集合体で、雄株と雌株で花の構成が異なっています。
花は淡黄色で、白い花弁のように見えるのは総苞片です。総苞の大きさは直径5ミリほど。総苞片もいれると、1.5cmほどにもなります。
葉は、細い披針形で互生し、表面は光沢があります。葉の裏面と茎は、白い細かい毛で覆われています。
群生していることが多いのですが、雄株は雄株、雌株は雌株同士が数株寄り集まって自生していることが多いようです。
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▲群生している場合が多い。
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▲ヤマハハコの蕾(7月2日撮)。
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▲ヤマハハコの蕾のアップ。
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