|
撮影日:2005年9月11日|場所:習志野市茜浜
|
ヘクソカズラとは、また大変な名前を付けられたものですが、確かに葉や茎、実などはかなりの悪臭を放ちます。
しかし、花は意外にかわいらしく、可哀そうな名前を付けられたものだと同情したくなります。
花弁の周りが白く、中心が赤くなっていてお灸に似ているところから、ヤイトバナ(灸花)と呼ばれたり、理由はわかりませんがサオトメバナ(早乙女花)とも呼ばれたりしているようです。
ヘクソカズラは、道端や野原などいたるところにはびこり、他の草や木、生け垣、金網などに絡みついて離れない、厄介な雑草ですが、薬効も認められていて、昔からあかぎれやしもやけの民間薬として利用されているそうです。
|
<2011年8月22日>
ヘクソカズラの実は、乾燥させてつぶし、ハンドクリームなどと混ぜてしもやけやあかぎれなどの薬に、また乾燥させた根茎を煎じて、腎臓病、かっけ、下痢止めなどに使われたりするようです。
|
▲実ったばかりの果実。非常に臭い匂いがします。
|
|
▲冬、乾燥しきった実。乾燥するとまったく匂わなくなります。ドライフラワー状になって、ユキヤナギの枝に絡みついています。
|
|
| |
ヘクソカズラ・メモ
|
■ヘクソカズラの特徴
|
|
ヘクサカズラの茎は、他の植物に絡み付いて繁茂します。
葉は、楕円形で先は尖り、基部は心臓形。葉の大きさは、大きいものは長さ10cm、幅7〜8cmほどにもなり、葉の表面には粗い毛が、葉脈上には細かい毛が生えています。
葉の付け根から花柄を出し、何回か分裂して総状になって1cmほどの花を付けます。
花は筒状で、その先端が5つに裂け、花弁の外側は白色、中心と筒の内側は紫紅色をしています。
花筒の外側と内側の紫紅色のところには細かな毛が密生しています。
雌しべの柱頭は花筒からひょろひょろと出ていますが、雄しべは、花筒の中に隠れています。
果実は直径5mmほどの球形で、実り始めは黄緑色から黄褐色、冬になると光沢のある茶褐色に変わります。
この果実はいつまでも残っていて、冬にはかなり目立ちます。
|
▲フェンスに絡みつくヘクソカズラの蔓。
|
|