アフリカハマユウ(阿弗利加浜木綿)

ヒガンバナ科|ハマオモト属
アフリカハマユウ
撮影日:2009年7月11日|場所:葛西臨海公園
葛西臨海・海浜公園の水族館に向かって左側奥、鳥類園の方にはよく通いました。
公園は、どこの公園もそうですが、手入れがある程度行き届いていて、野草などはあまり見つけることができません。しかし、この鳥類園の周りには、意外に野生の植物や変わった木の花などがあって、いつも何かしらの発見がありました。
栽培しているのかもしれませんが、ハマゴウとかハマボウといった、普段あまり見ない海浜植物を目にすることもできます。
その中で、夏になると目に付くハマユウと、このアフリカハマユウを取り上げてみました。
この花は「インドハマユウ」として広く知られていますが、正しい名前は「アフリカハマユウ」。本当のインドハマユウというのがあって、花はほとんど似ているとのことなのでややこしい。
花は大きな白いラッパ状の花で、よく目立ち、ちょっといい匂いがします。海辺の近くの公園や道路沿いなどでよく見かけますが、葛西臨海・海浜公園にも数株あります。
一本の太い茎の先に、銃数個の花を付けるのですが、すべての花が同時にきれいに咲いているのを見たことがありません。枯れた花はそのまま垂れ下がってついているので、見た目に美しいとはいえないようです。が、花一つ一つは大きく立派なので、どことなく堂々として威厳を感じます。
アフリカハマユウ
▲アフリカハマユウの花のアップ。
アフリカハマユウ
▲大東崎で出会った野性のアフリカハマユウ。

アフリカハマユウ・メモ

■アフリカハマユウの特徴

南アフリカ原産の常緑多年生草本。

葉は幅約10cm、長さ約50cmほど。50〜60cmの直立した太い茎に、薄い皮に覆われた大きな蕾のようなものを形成し、その皮膜が破れると、中から十数個の蕾が現れます。
蕾までの姿かたちは、同じ仲間のハマユウにそっくりですが、花でその違いがわかります。
花はテッポウユリを一回り大きくしたような形で、6〜8月頃、茎の上に輪状に咲き、次々に開花しては萎んでいきます。10〜20個も開花するものもあるようです。

アフリカハマユウ
▲アフリカハマユウの花
ハマユウ
▲ハマユウの花

■アフリカハマユウ豆知識

●アフリカハマユウの花言葉
アフリカハマユウは、明治の初期、インドハマユウとして渡来し増したが、最近になって間違いであることがわかり、アフリカハマユウに改められたとのことです。
花言葉は、「 どこか遠くへ 」、「 あなたを信じます 」、「 快楽 」、「 清潔 」。
軽く大きな種が、波に運ばれてどこまでも流されていくことから付けられているようです。