私の庄内物語

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庄内語上達の五ヶ条

とにかく、言葉の最後に「の」をつけるべし

会話の最後には必ず「の」あるいは「の〜」をつけること。
標準語で「ね」を使う代わりに「の」を使えば、それだけで80%は庄内語に聞こえます。
例えば
「鶴岡ではね、『ね』の代わりに『の』を使えばいいんいいんだってね〜」を
「鶴岡ではの、『ね』の代わりに『の』を使えばいいんいいんだっての〜」という具合に。

とにかく、言葉の最後に「の」をつけるべし

口を大きく開けて話すのは下品です。できるだけ口は開けずに曖昧に話すこと。
例えば、
「父」も「地図」も「乳」も「土」も庄内語では「チヂ」。
「寿司」も「獅子」も「煤」も庄内語では「シシ」。
それでも庄内人ならわかります。

とにかく、言葉の最後に「の」をつけるべし

濁音、鼻音を多用し適当になまること。
庄内語は「か」行や、「た」行は濁音になることが多いようです。ただし、何でも濁れば言いとは限りません。濁りの法則を間違うとたいへんなことになります。
例えば

  • 好きだ→好ぎだ
  • 行く→行ぐ
  • 酒→さげ
  • いつも→いづも
  • さとう→さどう
かといって
  • 疲れた→づがれた
  • 正しい→だだしい
  • きびしい→ぎびしい
  • などとは言いません。

濁りの法則については「庄内語の法則」の項をご覧ください。

とにかく、言葉の最後に「の」をつけるべし

あまり抑揚を付けず、たんたんとはなすこと。
俗にずうずう弁と言われるようなことばと、庄内語は一線を画します。例えば、茨城、栃木、福島といった太平洋側を北上してきたことばのような極端なイントネーションは庄内語にはありません。
そこを間違えると、まったく庄内語には聞こえなくなります。

とにかく、言葉の最後に「の」をつけるべし

最低限、以下のあいさつは覚えること。

  • おはよう→「おはよがんす」「はえがんすの」「はえの〜」
  • いい天気ですね→「いい天気でがんすの〜」「天気いの〜」
  • こんにちは→「ね」「ね〜」
  • こんばんは→「おばんでがんす」「ばげなりました」「ばんげなたの〜」
  • さよなら→「えめよ〜」「えんめよ」「んめよ」
  • それじゃまた→「んだば」「んだばの」「そだば」
  • あしたまたね→「あすまだ」「あしたよ〜」

相手があいさつを返してくれたら、もうあなたは庄内人。

以上の5ヵ条を守れば、90%庄内語はマスターです。今の庄内の若い人は、ほとんどこの程度の庄内語しか話しませんから、日常会話に困ることはありません。 しかし、正調庄内語を話すためには、正しい単語と文法をマスターする必要があります。 「庄日辞典」「日庄辞典」および「庄内語の法則」「約束の語尾」の項をご覧ください。