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撮影日:2009年5月23日|場所:千葉県習志野市秋津
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梅雨時になると、いたるところでこの白い十字の花、ドクダミを見かけます。
うす暗いじめじめした森の道などで出会うと、なぜかほっとする花です。
独特の臭気があり、嫌う人もいますが、私は嫌いではありません。このどこか薬臭い匂いは、なぜか子供の頃の遊びや友達や家族を思い出させる匂いです。
ドクダミの匂いのもとになっているのは「デカノイル‐アセトアルデヒド」という物質で、ある種の細菌やウイルスの活動を抑える力があるのだそうです。
傷やおでき、止血、風邪、便秘、高血圧、冷え性、蓄膿症などさまざまな症状に効果あると言われ、古くから民間療法の万能薬として用いられてきました。
子供の頃、転んですりむいたときなどこの葉を揉んだり焼いたりして傷口に張ったり、お腹が痛い時は煎じて飲んだりしたのを覚えています。
こんなことから、別名「十薬」とも言われ、俳句の季語にもなっています。
ドクダミの名前は、「毒痛み」とか「毒溜め」がなまったものだと言われているようです。
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<2011年6月14日>
ドクダミは陰気な感じがして嫌いだという人がいます。確かに、どこかじめじめしたうす暗い場所に咲いている印象が強いのですが、必ずしもそうとは限りません。
おそらく、水辺などの湿った所であれば、日当たりがよくても育つようで、実際、私の田舎では、日を遮るものもない田んぼのあぜ道や水路沿いなどに、群生していました。
都心などでも、道路の中央分離帯や歩道の植栽の木の根元などに咲いているのを見かけます。
環境に対する適応力が強い植物のようです。
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▲用水路沿いに咲くドクダミ。
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▲田んぼのあぜ道に群生。
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ドクダミ・メモ
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■ドクダミの特徴
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▲4枚の総苞片と小さな花。
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白い花弁のように見えるのは花弁ではなく、総苞片と呼ばれるものです。
中央の黄色いしべのように見えるものが本当の花。
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▲本当の花の雄しべと雌しべ。
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中央の黄色い部分を拡大してみると、雄しべと雌しべの集合体であることがよくわかります。
つまり、ドクダミの花は、花弁のない小さな花の集合体なのです。
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▲花を包んでいる総苞片。
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蕾のように見えるのは、総苞片が花を包んでいるもので、この写真は、その総苞片が開き始めたところです。
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▲赤褐色の縁取りがある葉。
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葉柄は赤褐色で、葉も赤褐色で縁どられているものが多いようです。
中には、葉全体が褐色がかったものもあります。
他に、腑が入ったものやいろいろの色が混じったものもあるようです。
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